虚無の岬

水平線が見える。
年老いたドードー鳥が海の果てを見ながら何かつぶやいている。

「おーおー、世界の果てが黒く染まっている。だんだん近づいてくる。みんな死ぬ。みんな死ぬぞ。黒い影に飲み込まれ死ぬー。この世界から逃げたい。空を飛べたら逃げられるのに……」

そう言って、ドードー鳥はばたばたと飛ぶ練習をし始めた。