茶会のテーブル

ここはアリスの死体が発見された茶会のテーブルだ。
すでにアリスの死体は城に運ばれており、死体は無い。
今、机には三月ウサギが座っている。

「おう、お前らも殺人に興味のある口か」

不機嫌そうに三月ウサギは足を組んでいる。
帰ろうとすると背中から三月ウサギが声をかけてきた。

「城の医者の見立てでは、アリスは何か毒物を飲むか食べさせられるかしたらしい。そして、さっきそこの草むらでこれを拾った。」

三月ウサギは2本の薬瓶を見せた。両方ともすでに封が開けられ、空っぽになっている。

「1本は何だろうな?見たことない薬だ。ピンク色の液体が少し残っている。きっと高価な薬だな。
もう1本は見たことある。これは飲んだ者を小さくする薬だ。人を小さくすれば、ポケットに入れて運ぶことも可能だ。きっとどこかで飲んだ者を大きくする薬を使ってるんじゃないかな?」