セカンドステラインタビュー

配信者としての顔

――セカンドステラさんはYouTubeでの配信にも力を入れているように感じますが、どういった流れで配信を始めたのですか?

けい:
僕たちは元々TRPGを遊んでいた仲間だったのですが、TRPGのオンラインシナリオではネタバレがあるにも関わらず結構動画配信がされていて、それが当たり前みたいだったんですよね。そういった文化に身を置いていたからこそ、オンラインでマダミスを公開するならこの文化が当てはまるんじゃないかなって思ったんです。

七瀬:
セカンドステラは今後創作だけでなく配信活動に注力していこうと思っていて、これまで主に配信活動をしていたVtuberの狩野ステラとけいさんだけでなく、僕、水森七瀬もこの6月から配信活動を開始しようと思っているので気になる方はぜひチェックしていただければと思います。

マダミス以外の活動について

――マーダーミステリー以外にもリアル謎解きイベント「黄衣はためく島からの脱出」を主宰されていましたが、企画したきっかけは何だったのでしょう?

けい:
これは僕とワタナベさんがリアル脱出ゲームに行った時に、ワタナベさんが「作ってみたいね~」って言ったのがきっかけです(笑)僕は「無理だよ~…」って言ったんですけど、「できるできる」って締め切りが設定されて走り出した感じです。

七瀬:
ワタナベさんホントにすごいんですよ。あの即断即決と実行力にはサークルメンバーもたまに引きます(笑)

お二人の創作観をさらに深掘り

――お二人の制作観や創作者としての自分を形作ったエンタメ作品について改めてお聞かせください。

けい:
僕は映画や漫画、小説だけでなく新書系の書籍なんかも結構読んでいて、影響を受けた作品を絞るのが難しいんですけど……本誌に取り上げてもらったもの以外だと、高浜寛先生の漫画『凪渡り』とかはすごく好きですね。いろんなものに言えるんですけど、僕は結構短編集が好きで、『宝石の国』などで知られる市川春子先生の短編集なんかも大好きです。短編を書ける人って僕はすごく地力がある人だと思っていて、短い中に自分の色を出して、その上で濃厚な物語を味合わせることができるってすごいことだと思うんです。

七瀬:
僕はライトノベル・ビジュアルノベルといったキャラクターが主体になった物語に多く触れてきて、シナリオの「ギミック」というよりはキャラクターの心情・倫理観・死生観から物語を組み立てています。好きなエンタメ作品については、ライトノベルの『灼眼のシャナ』に強く影響を受けています。あの作品の世界観の組み立て方だったり、ネーミングセンスだったりは学生時代の僕にガツンと刺さって、自分の創作にとても影響を与えた作品ですね。その後出会ったのが本誌でも取り上げてもらった『Dies Irae』です。ビジュアルノベルって、絵もあり、音もあり、地の文で描写もあるから僕にとって完璧なんですよ!

けい:
聞いてて思ったけど七ちゃん描写好きだよね(笑)

七瀬:
好きですね(笑)テストプレイの段階でガンガン削られちゃうんですけどね。ミステリ作品で言うと最近観た映画『9人の翻訳家~囚われたベストセラー~』はマダミスっぽい要素もあって面白かったですね。おすすめです。

けい:
僕たち二人の制作観はこんな感じなんですけど、セカンドステラメンバーはみんなこの部分に違いがあるので、そこが面白いんですよ。セカンドステラ作品を遊んで、制作者ごとの特色なんかも見つけていただけたらさらに楽しいかもしれませんね。