遠い昔、遠野の山の奥深く、蛇の木様と呼ばれる一本の木を信仰する、小さな村がありました。 明日は、数十年ぶりの「再生の儀」。新しい当主が神の御力を披露し、代替わりのための儀式を行います。 儀式を明日に控えた日の朝、蛇の木様の前には、次期当主となるはずであった、八城千歳の遺体がありました。